青木裕子さん×子育て 「幸せ」の尺度、身につけてほしい/下

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市川明代
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フリーアナウンサーの青木裕子さん 撮影:水野昭子
フリーアナウンサーの青木裕子さん 撮影:水野昭子

 フリーアナウンサーの青木裕子さん(41)は、2人の息子の小学校受験を機に、子どもと共にする「体験」の楽しさに目覚めた。「3歳からの子育て歳時記」(講談社)を出版するなど、教育について発信を続ける青木さん。仕事と子育てのベストバランスや最近の悩みについて聞いた。

 (上)親の意識一つで身近な体験が「学び」に

夫と「役割分担」

 ――女性の生き方が多様化しています。青木さんは、結婚・出産を機に専業主婦になろうと思った時期もあったそうですね。仕事と子育てについて、いまはどんなふうに考えていらっしゃいますか。

 ◆私にとって「子育て」は、とても大きくて、「一番やりたいことはこれ」と言い切れるようなところがあります。そう言うと、仕事は二の次のように聞こえてしまうかもしれませんが、決してそうではなくて。優先順位として「子育てを第一に考える」というライフスタイルが自然とできてきたように思います。

 我が家には、家族の中での役割分担のようなものがあります。これも、家庭ごとにそれぞれで、どのバランスが正解というのはないと思うんですけど。私自身は正直、「家計を支えるために外で働く」というのが得意ではないんです。今回の本もそうですが、「自分がいいと感じたことを発信したい」とか、「ボランティア的な活動に取り組みたい」というのはあります。ただ、それが「生活費を稼ぐため」となってくると、また話が変わってきてしまうんですね。

 一方の夫は、家の中で「こういうことをしよう」と率先して考えるより、外で働くことの方が得意。「じゃあ、分担しましょう」ということになったという感じです。

 ――お子さ…

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