中学受験で合格した難関校 不登校から中退し、挑んだ大学受験/下

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大沢瑞季
大沢瑞季
高校中退後に通った「河合塾コスモ」を訪れ、当時を振り返る高橋えりかさん(仮名)=東京都新宿区の河合塾コスモ東京校で2024年5月、大沢瑞季撮影
高校中退後に通った「河合塾コスモ」を訪れ、当時を振り返る高橋えりかさん(仮名)=東京都新宿区の河合塾コスモ東京校で2024年5月、大沢瑞季撮影

 中学受験に成功し、難関の私立中高一貫校に合格した千葉県の高橋えりかさん(20歳、仮名)は、入学後も続いた勉強のプレッシャーから心身のバランスを崩し、不登校になった。

 高校中退で難関校のブランドを手放し、失意を乗り越えて挑んだ大学受験。一度つまずいた人生に、えりかさんが見いだした意味とは――。

高校中退で「人生終わった」

 「これ以上は無理です」

 高校1年の10月、えりかさんは担任教諭から最終通告を受けた。単位が足りず、高校中退が決まった。

 「何とかお願いします」

 その時、同席していた父の健治さん(65歳、仮名)は思わず土下座した。「せっかく苦労して入った学校なのに。何とかやり直せないか」。難関校のブランドを手放したくないという気持ちが強かった。

 えりかさんも落ち込んでいた。「人生、終わったな」。…

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