英国名門のラグビースクール、千葉・柏に開校 プロ仕様の施設充実
約4万8000平方メートルの敷地に、英国議会を模したディベート場、国際規格のラグビー場、演劇室――。
千葉県柏市に9月開校した英国の名門インターナショナル校「ラグビースクール」の日本校が15日、校内をメディアに公開した。国内では名門インターの開校が相次いでおり、グローバル教育が注目される中、海外進学を視野にいれる親子の関心が高まっている。【大沢瑞季】
校長「成長の機会、与える責任がある」
「ラグビースクール」は、英国を代表する名門私立校のトップ9校「ザ・ナイン」の一校。1567年に創立され、スポーツのラグビー発祥の地として知られる。
ラグビースクールジャパンは、9月から新学年がスタートし、11~18歳の約130人が入学した。15日の開校式で、トニー・ダービー校長は「生徒一人一人が好奇心旺盛な存在。チャレンジし、成長できる機会を与えるのが教育者の責任」などとあいさつした。
カリキュラムは、英国の義務教育修了の資格「IGCSE」の取得を目指す。日本の高校卒業資格は得られないが、同資格のグレード上位「Aレベル」は日本を含め、世界中で大学入学資格として認められている。
約4万8000平方メートルの敷地には、国際規格のラグビー場や約400人が一度に食事できるラグビーボール形の食堂、英国議会を模したディベート場などがある。プロ仕様の演劇室や体育館、プールなど施設が充実している。
学費は、通学生は学年により年間450万~550万円。寮生は、追加で290万~320万円がかかる。寮生と、通学生の割合は半々だという。
名門インターの日本進出相次ぐ
国内では、ラグビーと同じく「ザ・ナイン」の一校で、「ハロウ」系列校の「ハロウインターナショナルスクール安比(あっぴ)ジャパン」(岩手県八幡平市)が2022年8月に開校。英国の伝統校「マルバーン・カレッジ」の系列校「マルバーン・カレッジ東京」(東京都小平市)も23年9月に開校するなど、名門インターの日本進出が相次いでいる。