英国名門のラグビースクール、千葉・柏に開校 プロ仕様の施設充実

大沢瑞季
大沢瑞季
千葉大学の敷地内に元々あった緑を保存しながら新校舎を建設。手前は多目的ホール、奥に見えるのは食堂=千葉県柏市のラグビースクールジャパンで2023年9月15日、大沢瑞季撮影
千葉大学の敷地内に元々あった緑を保存しながら新校舎を建設。手前は多目的ホール、奥に見えるのは食堂=千葉県柏市のラグビースクールジャパンで2023年9月15日、大沢瑞季撮影

 約4万8000平方メートルの敷地に、英国議会を模したディベート場、国際規格のラグビー場、演劇室――。

 千葉県柏市に9月開校した英国の名門インターナショナル校「ラグビースクール」の日本校が15日、校内をメディアに公開した。国内では名門インターの開校が相次いでおり、グローバル教育が注目される中、海外進学を視野にいれる親子の関心が高まっている。【大沢瑞季】

校長「成長の機会、与える責任がある」

英国議会を模したディベートルーム=千葉県柏市のラグビースクールジャパンで2023年9月15日、大沢瑞季撮影
英国議会を模したディベートルーム=千葉県柏市のラグビースクールジャパンで2023年9月15日、大沢瑞季撮影

 「ラグビースクール」は、英国を代表する名門私立校のトップ9校「ザ・ナイン」の一校。1567年に創立され、スポーツのラグビー発祥の地として知られる。

 ラグビースクールジャパンは、9月から新学年がスタートし、11~18歳の約130人が入学した。15日の開校式で、トニー・ダービー校長は「生徒一人一人が好奇心旺盛な存在。チャレンジし、成長できる機会を与えるのが教育者の責任」などとあいさつした。

 カリキュラムは、英国の義務教育修了の資格「IGCSE」の取得を目指す。日本の高校卒業資格は得られないが、同資格のグレード上位「Aレベル」は日本を含め、世界中で大学入学資格として認められている。

 約4万8000平方メートルの敷地には、国際規格のラグビー場や約400人が一度に食事できるラグビーボール形の食堂、英国議会を模したディベート場などがある。プロ仕様の演劇室や体育館、プールなど施設が充実している。

 学費は、通学生は学年により年間450万~550万円。寮生は、追加で290万~320万円がかかる。寮生と、通学生の割合は半々だという。

名門インターの日本進出相次ぐ

ラグビースクールジャパンのトニー・ダービー校長=東京都千代田区で、大沢瑞季撮影
ラグビースクールジャパンのトニー・ダービー校長=東京都千代田区で、大沢瑞季撮影

 国内では、ラグビーと同じく「ザ・ナイン」の一校で、「ハロウ」系列校の「ハロウインターナショナルスクール安比(あっぴ)ジャパン」(岩手県八幡平市)が2022年8月に開校。英国の伝統校「マルバーン・カレッジ」の系列校「マルバーン・カレッジ東京」(東京都小平市)も23年9月に開校するなど、名門インターの日本進出が相次いでいる。

Related Posts

関連記事

Share
CONTACT
記事の感想を送る