1600通りの時間割を作る
宿題や定期テストの廃止など、学校改革で知られる元東京都千代田区立麴町中学校長の工藤勇一さん。2020年度から校長を務める横浜創英中学・高校(横浜市)で新たな改革に挑む。「難解なパズルを組み合わせるような作業だった」と表現する改革の中身をのぞかせてもらった。
取材したのは、中学生の英語の授業。ある教室では、数人の男子生徒がICT端末で人気ゲーム「マインクラフト」に取り組んでいた。ゲームの言語は、英語。土壌や肥料を選択し、畑で作物を育てる。授業の最後に、自分が何をどのような工夫をして育てたか、英語でプレゼンする。
別の教室では、英会話スクール「ベルリッツ」の講師による授業が行われていた。図書館では、教科書や問題集を広げ、友達同士で教え合いながら課題を進める生徒の姿もあった。英語の授業なのに、生徒はいろいろな場所で、バラバラのことをしている。
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